大会当日は、絶好のマラソン日和で、晴れたり曇ったりしていた。気温は、20度くらいだっただろうか、優しい風が爽やかで心地よかった。コースは、走ってみると、下見の印象とは異なり、きつい坂がほとんどなくフラットで、練習不足の私にとっては、ゆるやかでそう長くは無い下りや上りが、気持ちよいペースを維持してくれて、とても走り易かった。練習を積んだ選手には、好記録が出せること間違いない。
ただ寂しかったのは、総勢311名の参加者(プログラム掲載)のうち、レーサーは、フルが6名、ハーフが15名(内ジュニア3名)だったからである。いまやヨーロッパでも、ハンドサイクルの選手が飛躍的に増え、今回はフルとハーフで168名を占めていた。そのスタート時の迫力には、圧倒された。日本では誰もが知っている「車いすマラソン」のハインツ・フライ選手も、ここではハンドサイクルの選手として出場し、クラス3位に入っていた。
またさらに、この大会には、障害者だけでなく健常者のインラインスケーターたちのハーフの部や、キッヅ(子供)クラスの短距離走も、10時からの30分間に、順々と各競技がスタートし、その後間もなくインラインスケーターたちがゴールし始め、それからは、ひっきりなしにゴールする選手や、2周目に向けて走り抜ける選手たちで、観戦するのも楽しく、言わば市民の夏祭りの一部という感じだった。川沿いに続く広場では、様々なファミリーイベントが開催されており、なごやかな雰囲気につつまれていた。私も木陰でのんびり、ハインツたちとおしゃべりに興じた。
しかし、競技大会としてスポンサーも多く付いているようで、フルで優勝した選手などは、けっこうな賞金を貰っていたようだ。私も、思いがけなく3位に入賞し賞金をいただいた。いくら貰ったかは秘密だが、参加料に消えた。
大会翌日には、20年来のマラソン仲間たちと旧交を温め、ドイツ名物のソーセージとビールをご馳走になった。次回は、2年後2009年の開催になるが、記録を出したい人はもちろん、ソーセージを食べたい人、美味しいビールを飲みたい人は、参加計画を立ててみてはどうだろうか?とりこになるかもしれない・・。 |