オーストラリアのキャンベラで、1月19〜20日に開催された、車いすの陸上競技トラック種目の大会に、視察と応援を兼ねて行ってきた。
今回は、熊本発→ソウル→シドニー→キャンベラの往復で手配したのだが、熊本発の航空機がソウルから着かず、急遽宮崎空港までバスで移動。宮崎出発というハプニングで始まった。ソウルからの便は、1時間遅れで座席は満席、つらい9時間のフライトとなった。シドニーでは、航空会社の地上係員のサポートで、入国も国際線から国内線のターミナルへの移動もスムーズで、短い乗り継ぎ時間だったが上手く運んだ。オーストラリアの首都への便なのに、搭乗口には小さなプロペラ機。不安の中、鳥の巣のような手動式リフトで飛行機に乗り込んだ。しかし、予想以上の快適な空の旅の後、キャンベラに到着。タクシーで約10分、ホテルに到着。正午過ぎという早い時刻だったが、ホテルにチェックインもでき、直ちに長旅の疲れを、部屋で癒す事が出来た。
大会初日19日は、あいにくの雨天で、南半球は真夏のはずなのに、かなり寒く、選手にとっては残念な状況となった。選手たちは、そんな中黙々とアップを行っていたが、競技に関する告知が一切なく、コールの時刻や場所などはっきりしなかったが、結局コールは、1回のみスタート地点で実施するということだった。雨天のため選手へ配慮したのだろうか? 良く言えば「臨機応変」、しかし、IPC公認大会の競技運営としては、正直なところ大きな疑問を持たざるをえなかった。その他にも首をかしげるような事が数々見受けられた。ただ、日本選手の参加が多く、九州身体障害者陸上競技協会会員は8名が出場しており、北京へ向けての意気込みを感じた。高速トラックではあったが、気象条件により高記録は残念ながら出なかった。
遠路はるばる海外に遠征しなければ、記録を出すことができないという日本選手の現状を、解決するためにも、日本国内で好記録が出せる、好成績が残せる大会を実現できるよう、企画していきたいと痛感した。参加選手の皆様お疲れ様でした。 |