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第17回 日本障害者スポーツ学会

今回は、平成20年1月26日、100名を超える参加者を迎え、大阪の川村義肢株式会社で開催された。この学会の全身は、選手の競技力及び成績向上、さらには二次的障害防止等の目的で、大分国際車いすマラソン大会の前日に開かれていた技術セミナーである。その後、車いすマラソンだけでなく、車いすに関連するスポーツの研究発表の場として発展、「日本車いすスポーツ研究会」と改称し、開催期日も大会とは切り離し、十分な発表の時間を確保して実施されるようになった。その後、さらに研究の対象が障害者全般のスポーツとなり名称「日本障害者スポーツ研究会」を経て、昨年より今日の「日本障害者スポーツ学会」となった。

今回は、一般演題では、車イスマラソン・車イステニス・車イスバスケット・下腿切断者・盲人マラソンに関連する研究及び情報等11演題が発表された。また、ポスター発表では、大腿切断者のモーターサイクルレース関連や、片側下肢麻痺障害児の自転車利用の工夫、褥蒼予防など7演題が発表された。

教育講演では、和歌山県立医科大学リハビリテーション科教授の田島博文先生と、横浜市立脳血管医療センターリハビリテーション部の萩原章由先生が、「脳血管障害の早期リハと装具療法(その効果とリハ・スポーツ)」をテーマとして講演をされた。

さらに、パネルディスカッションでは、「切断者スポーツ」と題し、義足開発者の今仙技術研究所の鈴木氏、T42クラスで100m・走り幅跳びの日本記録保持者の山本選手、川村義肢(株)の橋本氏と、2人の外国人研究者がパネリストとして発表をした後、フロアーを交えてのディスカッションとなった。ここでは、先日報道されたIFFAが決断した両下肢切断者のオリンピック不参加決定についても、それぞれの立場から見解が述べられた。

また、今回は、義肢装具工房の見学ツアーや、切断者用バイクなどの展示物も興味を引くものだった。
継続的に出席しているが、毎回、様々な視点から研究された障害者スポーツを見聞し、新たな知識を得ることができ、この学会の大きな意義を感じている。競技力及び成績の向上さらには怪我の防止等に役立つ種種の情報を収集することのできる、この貴重な場に、当事者である競技選手たちにも多く参加して欲しいと感じた。

次回は、来年東京の国立リハビリセンターで開催される。参加費も約2,000円と手頃なので、気軽に参加して下さい。




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