平成20年3月2日 宮崎県日南市で「第10回日南車いすマラソン大会」が開催された。
当日は晴天で暖かく、風もあまりない絶好のレースコンディションだった。
開会式、そしてハーフの部出場の笹原廣喜選手とトリムの部出場の岩切和也選手の二人合同の選手宣誓があった。そのあとウオームアップ。その後スタートラインに整列した。
スタートは、日南市役所に隣接するふれあい健やかセンター前から、酒谷地区種子田を折り返し市役所前にゴールするハーフマラソン(21.0975km)とトリムマラソン(100m、500m)で競われた。
ハーフマラソンには60名、トリムマラソンには26名の参加があった。
沿道には多くの市民が詰めかけ、暖かい声援を送った。
ハーフマラソンはAクラス(脊髄損傷等で上肢機能有り)、Bクラス(頚椎損傷等−上肢機能に麻痺が残るもの)、さらに女性の部、50歳以上の部で表彰される。10:30同時スタート。
トリムマラソンは、それぞれの選手が事前に自己申告したタイムを目標にゴールを目指し、申告タイムとの差が小さいものから順位を決定する。とてもユニークな競技である。
ハーフマラソンでは、天気にも恵まれた。風も弱く、また温かい日和となった。冬のレースウェアでは少し暑く感じられた。スタートは事故防止の意味もあり、慎重に滑り出したが、徐々に集団が割れていくのが分かる。集団を形成して走る選手、一人で走り続ける選手、形態はレースの流れとともに随時変わっていく。
白バイの先導や並走はありがたい。走っていることに集中すると周囲の状況が良く分からない事がある。
また、レーサー(競技用車いす)からの視線は低く、遠方の確認が難しい。白バイは快適な環境を作ってくれる。それでも坂道は辛く、スピードが急速に落ちていく。懸命に駆け上がる選手の姿には、沿道の人々も力が入るのか、大きな声を掛け、熱い声援を送る場面が見受けられた。選手にとっても大きな力をプラスできるから、またまたありがたい。多くの人々の支援と好天にも恵まれ、レースでは好記録が出た。
競技成績(都合により上位入賞者のみ)について。
「Aクラス」の部
1位・笹原廣喜(大分県)0:42:49(大会新) 2位・渡辺習輔(大分県)0:48:56 3位・藤川泰博(兵庫県)0:50:05
「Bクラス」の部
1位・上与那原寛和(沖縄県)0:51:39 2位・小坂喜敏(宮崎県)1:19:21 3位・関谷真一(宮崎県)1:24:35
「女性の部」
1位・山入端依子(沖縄県)1:08:29 2位・伊達喜代子(福井県)1:10:11 3位・伊藤安江(山口県)1:40:55
「50歳以上」の部
1位・藤川泰博(兵庫県)0:50:05 2位・福場輝昭(山口県)0:50:54 3位・高舘龍磨(宮崎県)0:51:40
「トリムマラソン」の部
1位・神崎沙耶(日南市)8秒差 2位・四角目将伍(清武町)14秒差 3位・児玉貴之(日南市)18秒差
以上のような競技結果となった。
競技終了後は、交流会が開かれ、おいしい焼肉などを頂いた。その後、表彰などが行われ、大会は無事終了した。 来年の大会もぜひお越しいただけますようお願いいたします。お待ちしています!!
*大会詳細は日南市社会福祉協議会の記事 日南市社会福祉協議会の大会結果報告にてご確認下さい。 |