第28回大分国際車いすマラソン大会
11月9日、第28回大分国際車いすマラソン大会が開催され、15ヶ国281名の選手が、フルマラソン(42.195km)の部とハーフマラソンの部で競い合った。
大会当日は、朝からあいにくの雨が降っていたが、ウォーミングアップ時には上がり、スタート時には、路面も渇き始めていた。天候は曇り、気温は15度と少し肌寒いものの、車いすマラソンにとって差ほど問題はなかったが、北西の風1.8mというのは、記録や勝敗を左右すると思われる気象条件だった。
そんな中、レースは、北京パラリンピック大会のマラソン参加選手を中心に展開され、坂やコーナーを利用して選手個々が仕掛けるものの、先頭集団は保たれたままの膠着状態が続いた。その膠着状態に終止符を打ったのが、ベテランで実力のあるスイスのハインツ・フライ選手だった。コースを知り尽くしたフライ選手は、復路32km地点、テクニカルコースで仕掛けた。それは、周囲の選手の走りも意識した絶妙なタイミングのスパートだった。その後は独走し、2位を1分30秒以上も引き離し、見事な大分復活優勝を飾った。今年50歳となるフライ選手の優勝は、中年選手に大きな刺激となったのではないだろうか。フライ選手の天下が、これからまたいつまで続いていくのか楽しみだ。
フライ選手のように競技のためもよし、また、健康のためもよし、皆さんもマラソンを楽しく続けていきましょう。
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