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宮崎県:小川 敬
2月19日、20日、京都府京都市で「第22回全国車いす駅伝競走大会」が、全国より29チームが参加して盛大に開催された。
19日(土)は、コース下見や監督会議、選手のマッサージ、お茶会などが会場で行われる。そして夕方から開会式が開かれた。その後、前夜祭がとりおこなわれ、高円宮妃殿下が各チームのテーブルを回られ、ご激励があった。
20日(日)は、いよいよ大会本番。朝から晴天。気温も寒すぎず、風も若干あるが強風とは言えず、まずまず良好なコンディションとなった。(神様に感謝!)
午前11時30分、29チームが都大路に一陣の風のように走り去っていった。
順位が目まぐるしく変わる展開。各中継点でも、先頭通過チームがぐるぐると変わる。先頭の通過は第1中継所が長野、第2中継は東京、第3中継は長野、第4中継は福岡、この時点で1位と2位大阪の差は1分以内。そして最後の最後に大阪Aが逆転優勝した(47分17秒)。
区間賞は誰もいないが、全員が区間8以内という圧倒的な層の厚さでもぎ取った優勝だった。福岡は先行逃げ切りを狙っていたようだが、あと一歩最後に逃がしてしまい7位に終わった。こちらも力のある選手が多く、来年が楽しみだ。大分Aは前評判通り、安定した力で最後に2位に食い込んだ。3位も選手層の厚い兵庫A。残念だったのは地元の京都Aチームだったかもしれない。過去2年連続で優勝。今回も優勝候補だった。序盤に大きく出遅れたことも痛かったが、第3中継所でアクシデントで転倒し、中継が遅れたこともさらに痛手となった。最後まで順位を上げられず5位に終わってしまった。流れが来なかったことが不運だったとも言えそうだ。(参考:京都新聞)
さて、九州各チームも奮闘した。大分A:2位・48分4秒、福岡:7位・49分57秒、宮崎:10位・55分14秒、大分B:14位・58分46秒、長崎:15位・59分03秒、沖縄:19位・61分45秒、鹿児島:21位・62分01秒、熊本:24位・64分45秒…。順位が下位になっても、昨年よりタイムを縮めて、来年以降が楽しみなチームも多くあったようだ。
更に区間賞には九州から、洞ノ上浩太選手(福岡:4区)、廣道純選手(大分A:5区)が輝いた。
また京都新聞(地元紙)によると、「大会運営に携わった約3,900人のうち、約2,000人が市民ボランティアで、選手の介助やコースの安全確保などをサポートした。」とあった。沿道でも各都府県名で声援をおくる姿があり、走る選手を奮い立たせてくれる。京都府民総出の雰囲気の中で、大会を盛り上げていただいた感じがする。
この大会は、全国高校駅伝(男子)や全国女子駅伝の復路のコースを使用して競い合う。たいへんな名誉である。
この栄えある大会に、若い世代の選手たちが出走できることを、心より願いたい。
そのために、私たちは自分にできることをできるところから始めて、次世代育成に取り組んでいきたいと思った。
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