| 報 告 洞ノ上選手
 | 2月27日東京マラソン2011が開催されました。 ご存じのとおりあの東京マラソンです。
 昨年とはうって変わってとても暖かく、風も無く高記録が期待できる条件でした。車いす部門は9時5分スタートで、一般ランナーの5分前にスタートします。
 
 コースは全体的にフラットで、とても走りやすいコースですが、スタート直後の5kmが緩やかな下りで、ラスト5kmからすこしのアップダウンがあります。
 スタートして、副島選手が先頭に出て高速で集団を引っ張り、先頭集団を一気に5人まで絞り込みました。その後、下り坂を利用し後方から山本選手が逃げにかかりました。先頭を走っていた私がそれを追いかけるはめに・・・。
 必死で追いかけ、少しずつ距離を詰め、なんとか追いつくことができました。そこから誰が仕掛けるでもなく、こう着状態が続いていたので15kmの折り返しで仕掛けてみました。
 集団をバラけさせたいとの思いで、Uターン後の立ち上がりで必死にリングを漕ぎました。
 すると副島選手だけが付いてきていたので、そのまま加速し後続を振り切りにかかりました。
 後方の集団からは数名の選手が追ってきていましたが、副島選手と先頭交代をしながらさらに加速し、二人で逃げることに成功しました。こういう時、後方の選手が見えなくなるまで、一緒に逃げようという気持ちが芽生えます。
 そして、ひとまず二人で金・銀メダルを確定させます。
 
 25kmを過ぎたあたりから二人の走りに変化が出てきました。二人で逃げようとする思いから、優勝争いに切り替わったのです。風もあまりなく、調子も良かったので、積極的に先頭を引っ張りました。
 そして、勝負どころと見ていた36kmから始まるアップダウンで、仕掛けていこうと考えていました。
 しかし、思った以上に疲労が溜まっていて、36km地点の一つ目の坂で、逆に副島選手にアタックをかけられてしまいました。
 坂を登りきったところでは5秒ほどの差をつけられてしまい、その5秒の差を縮めようと必死で漕ぎましたが、なかなか縮まらず、かといって離れされるわけでもなく、その微妙な距離のまま2〜3km走りました。
 最後は力尽きてしまいジリジリと離されてしまい、結果35秒差の2位に終わりました。
 結果は、三度目の銀メダルという残念な結果でしたが、今までのレース展開とは明らかに違うレースでした。
 良い手応えはありましたので、このレースを次に活かしたいと思います。
 
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