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第31回大分国際車いすマラソン大会

報 告
鹿児島県 前田 究
大会ページ

 私は、昨年の記念大会にエントリーしながら怪我で出場できず、今年こそと思っていたところ5月末に痔の手術。夏場に全くトレーニングができなかったため参加を迷いましたが、9月から練習が再開でき、2年ぶりのハーフマラソン出場がかないました。

 私は、毎年10月に開催される全国障害者スポーツ大会に県選手団総務として雑務をこなすことが年間の最も大きな業務なので、9月〜10月に練習時間を確保することがとても困難です。しかし、今年は残業する日と練習する日を区別し、少なくとも1週間に1〜2回程度走れる環境を整えて大会に臨みました。練習は鹿児島市にある鴨池運動公園内の約1.5キロの周回コースで行いました。最初4周からはじめ、平均時速が18キロを超えると周回を1周ずつ増やすというルールを決めて取り組んだところ、大会前には、11周(約16.5キロ)で平均時速19.7キロまで走れるようになりました。大会では平均時速20キロ以上で走れるよう目標を定め、大会当日を迎えました。

 大会当日は大雨。私は以前から雨を苦手にしており、やはり雨に見舞われた2年前の大分では手が滑りまくり、ハーフで1時間16分を要しました。せっかく練習したのに雨では記録が出ないと、レースを前に意気消沈しましたが、少しでも雨対策をと川路選手に松ヤニをわけてもらい、なるべく身体を冷やさないように心掛け、スタート地点につきました。

 持ちタイムが悪くナンバーカードは409番とスタート位置は前方ではありませんでしたが、外側に近く、スタート後は大外に出ることができました。また人の後につくと水しぶきでハンドリムやグローブが濡れると思い、序盤はなるべく単独で走るように心掛けると、いつもほどは滑りませんでした。

 行きの弁天大橋を越えたころからナンバーカード330番代のグループの後につくことができ、しばらくは楽に走れました。しかし帰りの弁天大橋の上りで離されてしまい、その後は、ひたすら一人旅でした。雨脚は弱まることなく、15キロの折り返し後は、グローブから水が滴り落ちる状況に陥り、それまで以上にハンドリムの滑りがひどくなりました。両手首は悲鳴を上げ、スナップが思うように効かなくなる中、スピードメーターとにらめっこで速度を維持しながら、ようやくゴールへと飛び込みました。

 記録は1時間3分25秒で36位でした。平均時速は19.96キロ。若い頃のような好記録ではありませんが、雨の中、滑りながらもほぼ目標通りの記録が出て自信がつきました。普段練習で走った距離までは順調に走れる点、また、全く練習しなかった上り坂で大きくスローダウンしてしまった点など、良くも悪くも「練習はウソをつかない」と感じた大会でした。

今後も無理のない程度に、課題を持ってトレーニングを行い、少しでも自己記録を伸ばしたいです。

九州協会の会員を中心に掲載しております。

◇開会式

◇ハーフ

◇フル

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