今回で最後となる「第15回九州チャレンジ陸上競技選手権大会（以下、九チャ）」が、３月18日、熊本県総合運動公園陸上競技場（ＫＫＷＩＮＧ）で開催された。

今回は、ロンドンパラリンピックの最終選考推薦参考大会という事もあり、145名の選手がエントリー、各選手は、大会の名称どおり、記録への「チャレンジ」と同時に、ロンドンパラリンピックの出場権を目指して、最後の「チャレンジ」を試みた。

九チャと言えば、「天候が悪い」と、これまでに出場した多くの選手の脳裏に嫌なイメージが焼きついてしまっていたが、今回もそのイメージさながらの最悪の天候となった。まさに、最後の大会を惜しむ涙雨降る1日だった。

しかし、選手たちは、その悪天候に負けじと日頃の努力を遺憾なく発揮して、ロンドンパラリンピックのＡ標準記録突破を目指して頑張った。

本大会は、財政問題など諸事情により今回限りとなるが、選手たちにとって貴重な「目標」であり、日頃の努力の「発表の場」であったこの大会を、形を変えてでも再び開催されることを願っている。また、大会の開催が実現した折には、是非とも多くの選手に出場していただき、継続開催のためみんなで一緒に盛り上げていけるものと確信している。