大会名: ニューヨークシティマラソン2013
日時: 11月3日
結果: 5位1:40:16
レポート:洞ノ上選手<福岡> http://kotahokinoue.com/
大分国際でのパンクから一週間。レースの悔しさはレースで晴らす!ということで、迎えたニューヨークシティマラソン。この大会はワールドメージャーマラソンのひとつであり、賞金額も車いすマラソンの中では最高額とあり、世界のトップ選手がほぼ一堂に会する大会です。例年、路面の悪さとアップダウンから、過酷なサバイバルレースとなります。
今大会も、スタート直後の1.5km続く登り坂から、激しいアタックにあいましたが、約6分間なんとか食らいついていくことができました。そこで一気に先頭集団は、マルセル、クート、エレンスト、私の4人に絞られました。5km地点で副島選手が追いついてきて5人の集団となりました。そこからそれぞれが、いろんな所でアタックしましたが、集団がバラけることはありませんでした。
過去に出場した2レースとも、25km地点の登り坂で先頭集団から遅れていたので、25km地点の登り坂はとても緊張しました。
1.5kmほどあるのですが、世界最強のクライマー、クート選手の約5分間という長いアタックを受けます・・・。
そこから副島選手が遅れ、続いてエレンスト選手も遅れだしました。私は両方の三頭筋がピクピクなりだしましたが、なんとか5秒差ほどで持ちこたえる事ができました。
その後、遅れていたエレンストの選手が追いついてきて、先頭集団は4人となりました。その後、何度かアタックを試みましたが、集団はバラけることなく進んでいき、35km地点で先ほどの坂で遅れていた副島選手が追いついてきました。先頭集団から2度の離脱、そして見えないくらい離れていたのに、追いついてくる副島選手の精神力、スタミナには本当に驚かされました。
そこから、息を吹き返した副島選手の鬼のようなアタックに何度も離れそうになりましたが、なんとか食らいついていくことが出来ました。
最後は、スプリント勝負になってしまい、トップに2秒差の5位でフィニッシュとなりました。悔しさはつきませんが、前大会では25キロ地点で先頭集団から脱落していますので、確実に進歩しているのではないかと思います。
そして、今までどんなに全力で漕いでも、三頭筋が痙攣することはなかったのですが、今回初めて痙攣しました。
原因は、フォームを改善したことにより、ちゃんとしたフォームでしっかりと腕が振れているからだと思います。
今後も、試行錯誤をしながらハードなトレーニングを自分に課し、もっと進化していきたいと思います。
レース 男子結果
1 Marcel Hug 1:40:14
2 Ernst Van Dyk 1:40:14
3 Kurt Fearnley 1:40:15
4 副島正純 1:40:16
5 洞ノ上浩太 1:40:16
6 Krige Schabort 1:42:25
7 Pierre Fairbank 1:42:29
8 Aaron Pike 1:44:54
9 山本浩之 1:45:23
10Joshua George 1:46:43
今回のニューヨークシティマラソンをもちまして2013年シーズンが終わりました。
5月にはフルマラソンでの日本記録&アジア記録(1:20:52)の樹立、IPC世界ランキングンもマルセル選手と同タイムながら1位となりました。
7月には世界選手権で銅メダルも獲得することが出来ました。
そして、11月16日から来年の2月までオーストラリアのシドニーに滞在します。かなり長期ですが、自分に甘えることなく(嫁にも笑)自分の可能性を信じて、いろんな事にチャレンジしたいと思います。
1月にオーストラリアで開催されるGIO Summer Down Under Series 2014にて、来年のシーズンをスタートさせます。