2014/6/14 熊本うまかなよかなスタジアム隣のドームパークで、義足ユーザー向け「ランチャレ」が開催されました。
http://www.p-supply.co.jp/ 主催:パシフィックサプライ株式会社
参加者:義足ユーザー数名(九州内)・義肢製作者・他
サポート:熊本保健科学大学(先生・生徒)
ランチャレとタイトル通り、義足で走れることを目標としたビギナー向けの講習会でした。まずは筋力測定・ストレッチ。学生さんが丁寧に計測してくれて、先生が指導してくださいました。ここ数年運動らしい運動を行っていなかった私が、まずここで日頃の運動不足を痛感したのは言うまでもなく、学生さんからの手厚いサポート(強制)で悲鳴を上げながら顔面蒼白になっていました。
次は、パシフィックサプライ社が輸入元となっているアイスランドのメーカー「オズール」社の「フレックスランwithナイキソール」を常用の義足ソケットに装着してもらい、いよいよランニングの挑戦。と、言っても走ることなんて10年以上(健常時代)やってないので、走り方を思い出せない。ここ10年くらい健足だけで生活していたのがよくわかるくらい、左右のバランスが無茶苦茶になってる身体。まずは、義足での片足飛び。足部の反発への体重のかけ方や、膝の使い方、、、徐々にコツは掴んできたけど、すでにソケット内は汗だく&切断部分は細くなってソケット内で沈み込み。
ゴムチューブを腰に巻いて後から引っ張ってもらい前傾姿勢でダッシュ。学生さんが補助に入って一緒に挑戦してみましたが、お互い初めてのことで最初は全然息が合わずただお互いに並走してるような状況。徐々にお互いにコツをつかみ負荷を感じながら走れるようになり、学生さんも汗だくになってました。(ゴムチューブがたるんだお腹に食い込んでいたのは内緒です)
このフレックスランwithナイキソールは、競技用(通称:板バネ)に比べるとジョギング用って聞きますが、この硬さの足部でもバネの反発に上手く体重をのせることが出来ず右往左往。これより硬い足部を使いこなしてる選手をあらためてスゴイことやってんだなと体感しました。
障害者スポーツをはじめてみようと思えるきっかけとなるイベントを、パーツメーカーさん主催で全国で行っているのは大変ありがたいことで、とくに地方の義足ユーザーにとっては足部の体験ができるのは本当に助かるイベントです。ユーザーの参加はもちろんですが、製作所の方やPTの方々にも多く参加していただき、体験してもらいたいです。
ちなみにこの足部は、パシフィックサプライ株式会社さんがレンタルを行っています。ご興味のある方は、ぜひお問合せしてみてください。
<文/小野>