@Oitapara

九州の初夏を感じる爽やかな新緑の香り漂う中、大分銀行ドームで、9回目となります、大分パラ陸上を開催致しました。今年もIPC(国際パラリンピック委員会)公認大会として開催いたしました。このことにより、海外からも参加がありました。

 

昨年は震災の一週間前に開催しまして、多くの方から2017年は絶対に行くから開催してくれと、お声を頂き昨年の約倍、200名の申込がありました。ゴールデンウィークに開催ということで、選手や関係者皆様のスケジュール調整が難しい中、無事開催出来ましたこと、感謝いたしております。
おかげさまで追い風参考記録なども無く、全競技記録が、まずは国内公式記録として提出できます。さらに、アジア記録6 日本記録23の更新ができました。
この大会で出した記録が世界ランキングに反映され、7月に開催されます、世界パラ陸上選手権大会に、多くの選手が国の代表として選ばれることを期待します。

 

来年は10回目の節目となる大会となります。障がい者スポーツの発展のため、今後もご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。

記録

<アジア記録>
男子T52 100m / 男子T43 100m・走幅跳 / 男子T51 1500m /
女子T13 800m / 女子T42 走幅跳 /
<日本記録>
男子T43 走幅跳 / 男子F13 やり投 / 男子F38 砲丸投・円盤投 /
男子F40 砲丸投・やり投 / 男子F41 砲丸投・円盤投 / 男子F42 やり投 /
男子F54 やり投 / 男子F55 円盤投 /
女子T13 200m・400m / 女子T20 400m・走幅跳 / 女子T51 100m /
女子T42 走幅跳 / 女子F11 やり投 / 女子F34 砲丸投・円盤投・やり投 /
女子F55 砲丸投・やり投 /
詳しくは、大会ホームページ http://oitaathletics.com

事務局より

@oitapara

2015年から復活した大分パラ陸上ですが、上部団体・ルールの完成度など、多く面で障がい者陸上競技全体の体制が、国内でも完成されつつあると実感しています。しかし、細かなところが、あともう少しだけしっかりと共通できるようになれば、国内どこでも同じような大会が可能ではないというところまで来ています。
ジャパンパラリンピックや日本選手権など中央大会のような資金・運営まではできませんが、地方ならではの特色を出せる大会でありながら、国際基準を満たせる大会の体制を今後も強化し、選手に愛される大会へと発展させ、2020年東京パラリンピックに向け九州からも熱戦が届かられるように、今後も活動してまいりたいと思います。

今年の運営の良かったところ

・審判が昨年より多く集まっていただけた。(しかし高齢の方が多く負担が多かった)
・高校生補助も多く参加いただき運営を円滑にしていただけた。
・初の知的選手の受入に対しては大きなトラブルは無かった。
・招集を審判さんに行っていただきスムーズに行えた。
・ドームのシステムを使用することができ、記録の伝達がスムーズに行えた。
・1日での開催だったが、時間的には予定通りで終わった。(課題点あり)

反省点

・事務局1名では、準備段階が全く追い付かなかった。
・その為、要である協賛の営業がほぼ動けず資金的にマズイ状態である。
・ドームのシステムを次年度はもっと円滑に出来るように修正が必要。
(改善できる範囲がわかった)
・お弁当の廃棄が500個中60個と1割を超えている。(選手が取りに来ていない)
・選手が日本選手登録・IPC登録が3月中に完了しておらず、番号がない申込が多かった。
・海外からの申込対応が深夜2~4時頃が多く、対応がしんどい。
・選手やご家族がドームまでの移動手段を何度も聞く人が多かった。
(ホームページを見ていない30件くらい)
・レーサーや投てき台は受取が前日可能だったが、発送は対応できなかった。
・ドーピング検査のことなど、選手として気を付けるべきことの相談電話があった。
・クラス分けの検査方法の質問も事務局に問合せが多かった。
・ユニフォームロゴなどの相談も3件あった。
・選手情報を一人で入力し、誰か確認できる体制ではなかった。訂正対応が遅れていた。
・投てき選手の実況がほぼ無かった。
・ドーピング室の利用が1時間オーバーした。

年度に向けて

上部団体への要望
1. 国内クラス分けの実施ルールを明確に公表してほしい。
2. 日本パラ陸連・日本知的陸連・盲人マラソンなど、クラス分けの実施は各団体の負担で行ってほしい。(場所の提供は大会側でも良い)
3. 投てきが2か所同時の場合はNTOが投てきで2名居ないと厳しいことがわかった。(地方の審判員が障がい者だからと、国際ルール優先を把握できていない)
4. ルールブックを希望する審判が多く、販売をしてほしい。
5. 日本パラ陸連や日本知的陸連などから、有力選手の情報公開をサイトなどで個人紹介を掲載してほしい。(強化指定選手の今年度各大会での記録やワールドランキング情報など、大会側に問合せが多い)
6. 選手として、初登録する人向けのページを開設し、①国内選手登録の方法 ②クラス分けの方法 ③未成年はドーピングの同意書 などまとめてほしい。

大会運営関連
1. 事務局一人は限界を超えました。
2. 英語やアジアの言語が得意な人が必要
3. 営業班が必要
4. 表計算が得意な班が必要
5. イラストレーター・フォトショップ等が得意なデザイン班が必要
6. PHPがわかるウェブ班が必要
7. アナウンスが3名は必要(審判員)
8. 音響専任が必要
9. 審判と実行委員会の開設
10. 法人化し、資金調達を安定化させる
11. 当日のメディア対応班を作り、より有力選手の紹介と大会の位置づけを紹介し、選手とメディアの距離間をもう少し縮めたい。
12. 記録の管理班を数名で事前からチェックできるようにして、当日もリアルタイムで対応できるように検討したい。

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