洞ノ上浩太選手報告

大会名 東京マラソン2019  日時 3月3日  結果 4位

 今回の東京マラソンは、6メジャーマラソンの優勝者が集う、今までにないハイレベルな大会となりました。
 朝から、冷たい雨の降る、過酷な状況ではありましたが、雨と寒さ対策をしっかり行えば問題ないと思っていました。しかし、スタート3分前というアナウンスと同時に、ウェアを脱ぎましたが、とても寒く、体の震えが止まりませんでした。
 スタートして、あまりの寒さに、肘から下の感覚が無くなり、上腕だけを動かしているような感覚でした。
 序盤からハイペースなレースとなり、スタート直後の下り坂を利用して、エレンスト選手が逃げにかかりました。それに数名の選手が付いていくという形となり、私は、第二集団で追いかける立場となってしまいました。しかし、スピードに乗った先頭集団は、速度を増していき、そのまま引き離されてしまいました。

第2集団は、昨年の優勝者の山本選手と、2位の鈴木選手、カナダのジョシュ選手と、私の4名で形成されました。

この頃には、寒さにもすこし慣れてきましたが、手先の感覚は鈍く、グローブが壊れているのではないか?と、何度も目視で確認しながら走っていました。
 途中、1名の選手が離れだしたので、ペースを上げて引き離すことに成功しましました。そこからは、3名で集団を形成しましたが、27km辺りで、再びペースを上げると2選手が遅れたので、一気に逃げにかかりました。
 残り15kmで、しかも雨での一人走りには、リスクがありましたが、スプリント勝負は避けたかったので、勝負に出ることにしました。なんとか二人を振り切ることが出来ましたが、前を行く選手を捉えることは出来ませんでした。

 今回表彰台を狙っていましたので、すこし残念な結果ではありますが、日本選手の中で、1位を取れたことは、次に繋がるのではないかと思います。
 まだやるべき事はたくさんありますが、一つ一つ丁寧につぶしていこうと思います。

車いすマラソン男子 リザルト

1位 マルセル・フグ       1:30:44
2位 ダニエル・ロマンチュック  1:34:26
3位 エレンスト・バン・ダイク  1:34:41
4位 洞ノ上           1:35:39
5位 ジョシュア・キャシディ   1:36:22

先頭で漕ぎまくって体を温めていました。
雨の日は、後ろに付いても、前の選手の水しぶきがかかりますので、グリップ力も落ち、視界もさえぎられます。
表彰台を逃したけど、日本人トップという葛藤の中での、うつむき控えめなガッツポーズ
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