大会名 Boston Marathon 2019
日時 4月15日
結果 6位


 ボストンマラソンに出場してきました。
 今回も、いつもの海外遠征ルーティン通り、中三日で現地入りしました。
 到着翌日は、近くの公園でJogを行い、その翌日には、レンタカーでコースの下見(可能であれば試走)を行います。
 レース前日は、Jogを行いながら少し刺激を入れ、レースへ向けて調整します。前日に現地入りする選手や、前日は走らない選手などもいて、各選手調整は様々です。
 ボストンに到着してからは、天気も良く、ちょっと動いたら汗をかく感じで、福岡と変わらない気候で過ごしやすかったです。
 しかし、レース当日は、雨予報で、皆テンションが下がっていました。
 昨年のボストンは、みぞれ交じりの雨で、気温も低く、低体温症で棄権者が続出、病院送りになる選手も数名いたとのことでした(私は不参加)。ちょっとビビリながらレース当日を向かえました。
 スタート地点へ向かうバスに乗っている時には、かなり強い雨が降っていましたが、スタート地点に到着し、ウォームアップをする頃には、雨も止んで、気温もそれほど低くありませんでした。しかし路面はウェットで、前半高速コースとなっているボストンでは、非常に危険な状況でした。
 レースはスタートして下り坂が続き、最高速度は70km/hにも達します。最初は、下り坂の得意な、西田選手をマークしていました。先頭で勢いよく飛ばす西田選手にピタリと付け作戦通り。一気に後続を引き離したい状況でしたが、先導の車がペースを上げず、追突しそうになりました。
 西田選手が、なんとか先導車の左側に回避しましたが、そのさらに左側には黒バイ(日本で言う白バイ)がいて、その隙間は、レーサーが一台通るほどしかありませんでした。そのスペースに西田選手が突っ込んでいき、それに私が続き、微妙なブレーキングで、なんとかクラッシュは免れました。路面が濡れていて、車輪からの水しぶきが、前方の視界をふさぐ状況で、70km/h以上出ていましたので、クラッシュしなくて本当に良かったと思います。
 しかし、その減速のおかげで、後続に追いつかれ、そのまま追い抜かれてしまいました。
 それからは、細かなアップダウンが続き、5km地点までは、高速ポイントとなり、F1のような抜きつ抜かれつといったスリリングなレースが展開されました。
 その高速ポイントを過ぎると、過酷なマラソンが始まります・・・。
 その時点で、先頭集団から離されてしまい、かなり厳しい状況でした。私は、一人ぼっちとなってしまい、それから5kmかけて、前を走るジョルディ選手を捕まえました。ジョルディ選手を捕まえると同時に、3 名で追いかけてきた後続の集団にも追いつかれてしまいました。
 その後、何度かアタックするも、なかなか集団から抜け出すことができませんでした。25km 地点から続く登り坂を利用して、再度アタックすると、ようやく集団から抜け出すことが出来ました。
 しかし、35 キロ地点にある登り坂(別名ハートブレイクヒル)で、後続の二人に追いつかれてしまいました。
 結局、そのまま3 選手でのゴールスプリント勝負となり、その集団においては競り勝つことができましたが、結果6 位でした。
 今回、事前合宿を行っていた大阪で、一名の選手が風邪を引いていて、私を含め数名の選手に風邪がうつってしまいました。ボストン出発4 日前には高熱が出てしまい、自己管理が行き届いていなかったことを猛省しております。
 しかし、調整不足は否めませんが、そういった状況でも、体と気持ちを可能な限りベストな状態に持っていくことは出来ました。これを一つの経験とし、今後このようなことがないように、さらに注意をしていきたいと思います。
 応援ありがとうございました。

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【男子リザルト】
1位 Daniel Romanchuk 1:21:36
2位 副島 1:24:30
3位 Marcel Hug 1:26:42
4位 Aaron Pike 1:27:09
5 位 Ernst Van Dyk 1:27:23
6 位 洞ノ上 1:29:32
7 位 Jorge Madera 1:29:32
8 位 河室 1:29:35
9 位 Joshua Cassidy 1:29:59
10 位 西田 1:31:43

スタート右から二人目の赤いヘルメットがホッキー選手です。
寒さ対策で合羽を着る選手やノースリーブの選手がいたり、
ウェアひとつとっても難しい選択でした。僕は、直前で合羽を脱ぎました。
50km/h 以上出るような下り坂では、ハンドルを持ち空気抵抗が少ない姿勢をとります。
このような場面では、ウェイトのある選手が有利となります。
ピントは僕ではありませんがw先頭からホッキー、河室、ジョルディ。
おそらく後半だと思います。
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