感 想

01 第29回釧路湿原全国車いすマラソン大会が、8月31日開催された。今年の九州は、梅雨がだらだらと続いてるかのような気候だった。そんな蒸し暑い九州を脱出して降り立った釧路は、爽やかな初秋を思わせた。

 
当日は、記録を左右するような強い風もなく、青空に少し雲がかかり涼しい絶好のマラソン日和だった。ハーフマラソンに続き、8km、2kmと約100名の選手が、9時30分の号砲でスタート。

 
注目のハーフマラソンの部では、今年開催されたソチパラリンピックでバイアスロンショート銅メダリストの久保選手が飛び出し、それを吉田選手、寒川選手が追走する展開となったが、結局久保選手の独走はゴールまで続いた。

 
この大会は、北海道ならではの涼しい気候と、アップダウンのまったく無い平坦で好記録の出やすいコースが特徴で、その点が選手たちに好評である。しかし、他の大会同様、釧路大会もハーフマラソンに出場する選手が減りさびしい感じだった。

 
02一方、恒例となっている武修館高校の学生たち手作りの横断幕は、年々すばらしいものが増え、さらに多くのボランティアが、選手一人一人の名前を呼んで応援してくれた。走り終えた選手たちは、口々に名前を呼ばれたことでもうひと踏ん張り頑張れたと話していた。

 
来年、この大会は30回の記念大会となる。長年、障がい者が参加できる場、目標をもって臨める場をご提供いただいている主催者や支援協力者、ボランティアの皆様のご尽力に心から感謝している。そんな皆様のご苦労に答えるためにも、来年の記念大会には、多数の選手が出場し大会を盛り上げる事ができればと考えています。

 
会員の皆さん、初秋のような涼しい気候の中で走る大会と、浜ゆで蟹や秋刀魚の刺身など美味しい名産物を味わって、北海道釧路を満喫してみませんか?

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熊本 後藤選手

8月31日(日)に開催された「釧路湿原全国車いすマラソン大会」に参加してまいりました。
飛行機での釧路入りですが空港からホテルへの移動中、草原の中に「丹頂」を見かけました。
釧路は3回目ですが、初めて来たときも野生の「丹頂」を見ましたのでラッキーな男という事でしょうか。
しかし、レース前にパンクしている事が分かりタイヤ交換をしようとディスクを外そうとしたら強く締まっていて六角レンチで外れず、結局、山口の冨川さんに手伝ってもらいディスクを外さないままタイヤ交換をして頂き無事にスタートラインにつくことが出来ました。
釧路市長の合図で9時30分のスタートです、スタートダッシュが出来ない自分はいきなり引き離されましたが、早くなったり遅くなったしないように、同じペースで時速19㎞を維持しながら走るように注意してのスタートです。
この19㎞を20に出来ないか21に出来ないかと練習で頑張っておりますが、なかなか思うようには走れません。アベレージを21に出来れば念願のハーフ1時間切りとなるのですが。
スタート直後、他の選手からは引き離されたのですがペースを乱さず競技場公園内のコースを1㎞ほど走った後一般道へ出ます。ここからの直線道は地形的には湿原から太平洋に向かう方向になり「明日は向かい風になる」と地元の選手が言っていたのを思い出し、思いっきりの向かい風に私にとってはキツイ序盤となりました。
周回コースですので逆向きは追い風となりこの間は20㎞を維持しながら走ることができました。
15㎞ほど走ったところで左手中指の皮が剥けグローブを強く握れないようになってきたのですが、ゼッケンをレーサに取り付けるために使ったテーピングテープを思い出し、これをはぎ取って指に巻きつけ応急処置完了です。
釧路市民の皆様や武修館中学・高校の子供たちの応援に後押しされての1時間9分でした。
私は今年で3回目の参加ですが釧路は天気が悪いという記憶しかありませんでした。しかし、今回の滞在期間中の天気は最高で、頬にあたる風は熊本では経験できない爽やかさであり大変気持ちのいい3日間でした。
帰りの空港で、空港職員の方が「こうやって皆さんが帰って行くと釧路の夏も終わりかと感じる」と言っておられたのが印象に残っています。

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