6月28日(土)、北九州市戸畑区にある鞘ヶ谷陸上競技場で、『北九州市障がい者陸上競技教室2014』が開催されました。「野外イベントは晴れればほぼ成功」と言いますが、週間天気予報はなんと70%の確率で雨…(笑) 私たちスタッフは、多少雨が降っても参加された皆さんと一緒に楽しもう!!と覚悟を決めていたのですが、いざ教室がスタートした頃にはすっかり雨も上がり、参加された皆さんの気持ちが通じたかのような勢いを感じました。
参加者は大人から子どもさんまで多くの参加を頂き、見学者、保護者まで含めると総勢50名ほどの教室となりました。教室では講師にロンドンパラリンピック代表選手である山本 浩之氏を迎え、大分・北九州の現役アスリートにも協力頂き、車イスレーサーやハンドサイクルの試乗を行いました。また、東京からハンドバイクジャパン様の電動アシスト付きのハンドバイクの試乗や安川電機様のRewalk(リウォーク)という、下半身麻痺の方の歩行が可能となる装置のデモンストレーション(どちらも九州初上陸)も行われ、参加者だけでなく会場にいた皆さんにも楽しんで頂けたようです。
北九州市障害者陸上競技クラブのメンバーもスタッフとして教室のお手伝いをしました。
ひたすらレーサーに乗ってなかなか降りようとしない子どもさんに漕ぎ方を教える姿を見て、『伝えること』『教えること』の大切さと難しさを経験できたことは、非常に良い機会となったようです。
教室に参加された皆さんも、初体験の方・久しぶりにレーサーに乗りたいなど様々でしたが、特に子どもさんにとっては『楽しい』『嬉しい』『出来た』などの経験が非常に重要で、多くの体験をすることこそが、陸上を楽しむ第一歩になると感じました。
今回教室開催にあたり、講師の山本 浩之氏をはじめ、『NPO法人 はぁとスペース』様、『NPO法人キッズスポッチャ』様、ハンドバイクジャパン様、安川電機様、そして多くのボランティアの皆さまのご協力に感謝するとともに、今後も各地でこのような活動が継続出来るようにご協力頂きたいと願っております。
<文:北九州市障害者陸上競技クラブ 高橋 勝彦>